今回は、Jackeryの「ポータブル電源 700」という商品を徹底紹介していきたいと思います!
以前、「ポータブル電源 400」を紹介させていただいたと思うのですが、今回はさらに大容量の「ポータブル電源 700」を紹介していこうと思います!
「ポータブル電源 400」より、容量にして300Whほど大きいこのポータブル電源がどういう点において違うのか、などに視点をおいていこうと思っています!
大きくなることによって、使用できるモノの幅が増えると思うので、今まで使えなかったモノを使っていきたいなと考えていますので、是非ゆっくり読んでみてください!
Jackeryって何??
「ポータブル電源 400」のところでも同様のことを書いていますが、紹介させていただきます!
そもそもJackeryというのは、2012年にあのAppleの元バッテリーエンジニアにより、米国シリコンバレーで「Jackery Inc」が設立されたようです。
そして、2015年に世界初のリチウムポータブル電源を開発、販売を開始したそうです。
2019年には、株式会社Jackery Japanを設立し、正式に日本での事業展開が始められたそうです。
Jackeryのホームページに記載してある商品は次のものになります。
・ポータブル電源 1000
・ポータブル電源 700
・ポータブル電源 400
・ポータブル電源 240
・Power Bar 83Wh
・SolarSaga 100
・SolarSaga 60
・ポータブル電源 収納バッグ S1
ポータブル電源だけでなく、モバイルバッテリーやソーラーパネル、そして収納バッグまで販売しているようです。
その中で、今回紹介させていただくものは、「ポータブル電源 700」という容量が大きめのものです。
700Whの容量というのは、市販のポータブル電源の部類では大きい容量になっています。
それが実際どれぐらい使えるのか、これから見ていきたいと思います。
ポータブル電源 700の見た目はこんな感じ!
まずは、その見た目から紹介していきたいと思います!
(ななめ) (前正面)
(後ろ正面) (側面)
ざっと、斜め・正面・後ろ・側面・上の感じを写真で撮ってみました。
サイズ感などは伝わりにくいかも知れないですが。
まずは、外見や、手に持ったり比べたりして感じた、そのもののことを書いていきたいと思います。
・容量が大きいだけあって、そこそこの大きさがある。
・持ち運べないほど重くはない。
・充電器の収納ポーチが付属してある。
・コンセント(✕2)・USB(✕3)・シガーソケット(✕1)・DC出力(✕2)・DC入力(✕1)
・手持ち部分はたためる。
・液晶が非常に見やすい
・見た目は「ポータブル電源 400」とほとんど変わりない
やはり、容量が大きいだけあって、サイズ的には大きくなっています。
ただ、この容量の割にはそこまで重くはない印象です。
外観の中で、「ポータブル電源 400」との違いがあるのが、出力ポートの配置の違いとその数です。
比べてみたらわかりやすいのですが、左の写真が「ポータブル電源 400」で、右が「ポータブル電源 700」になっています。
(ポータブル電源 400) (ポータブ電源 700)
シガーソケットが左下に移動したり、DC出力ポートやUSB出力、AC出力のポート数が増えたりしています。
面の幅が広くなったので、液晶の見やすさも上がっています・
ではここからは、実際にHPに書いてある「ポータブル電源 700」の基本スペックをHPから引用しますのでご覧ください!
- ポータブル電源 700の基本スペック
品番 | Jackery ポータブル電源 700 |
容量 | 704.6Wh/192000mAh |
内蔵バッテリー | リチウムイオン電池 |
AC出力波形 | 純正弦波 |
充電温度 | 0℃~40℃ |
動作適応温度 | -10℃~40℃ |
保管温度 | -10℃~45℃ |
充電所要時間 | 約9.5時間(コンセント) 約15時間(シガーソケット) 約20時間(ソーラーパネル60W) |
サイクル数 | 500回以上 |
サイズ(mm) | 299.7×192.9×191.5 |
重さ | 約6.3kg |
いかがでしょうか?
たくさん並べてありますが、じゃあ実際どこが重要なの?ってなりますよね。
なので、私個人の目線でポータブル電源を選ぶ際の重要なところをいくつかピックアップしてみましたので、ご覧ください!
- まずは、容量
ポータブル電源などの蓄電池においては、やっぱり容量が一番重要です。
選ぶ際には、使いたい製品の情報から逆算して、それを使う時間とかも考慮して決められると良いと思います。
大量の電気を要する電気製品を使うには、ポータブル電源は向いていないです。
PC、スマホ、スタンドライト、小型扇風機、電気毛布など、電力を大きくは使わないものは長時間使えますが、冷蔵庫などは車載用などは可能な物もありますが、家庭用のものはほとんど使用不可です。
ポータブル電源 700の容量は704.6Wh,192000mAhとなっています。
もちろん、容量全てを使い切ることは出来ません。
ここで重要なのが、給電効率(DC-AC変換効率)と呼ばれるものです。
これらは、実際にポータブル電源から取り出すことの出来る電気の量がわかる数値です。
この数値が高ければ高いほど、電池の性能がいいと言えます。
今回使用するポータブル電源 700の変換効率はHPや説明書には記載がありませんでしたが、ポータブル電源 400ではおおよそ80%台後半だったので、同じくらいではないかと思われます!
Jackeryの担当者からは約85%だという回答もいただきました。
- 次は、AC出力の波形(純正弦波なのか疑似正弦波なのか)
「ポータブル電源 700」の場合、AC出力波形は純正弦波というように記載されています。
では、なぜ波形を気にするのかという理由になるんですが、これも電化製品を使用する際に重要になってきます。
市場に出回っている多くのポータブル電源の波形は純正弦波になっている物が多いですが、一部安いなと思われる商品には、疑似正弦波が使われている場合があります。
純正弦波は、一般の家庭にあるようなコンセントから出力されている波形と同じですので、使えない製品はほとんどないです。
一方で、疑似正弦波の場合は、出力が不安定なため、物によっては故障の原因になってしまうことがありますので、純正弦波を使用しているポータブル電源を購入することをお勧めします。
純正弦波と疑似正弦波を比べると、純正弦波にしている製品の方が値段にすると高くなってしまうのですが、使いたいものが使えないことに比べればしょうがないのかなと思います。
今回の「ポータブル電源 700」に関しては、純正弦波のため、問題ないでしょう。
- そして、サイズ
性能ももちろん大切ですし、一番重視するところですが、家の置き場所とか車に載せる際にあんまり邪魔にならない物が欲しいところです。
HPに記載されているのは、299.7×192.9×191.5(mm)になります。
数値ではわかりにくいと思いますので、ティッシュ箱(大きめ)と比べてみました。
数値だけじゃわかりにくいですけど、実際の市販のティッシュ箱と比べたら、伝わりやすいかなと思います。
長さ的にはティッシュ箱と同じぐらいですが、高さは2個分ぐらいあります。
やはり小さくはないですね。
容量も大きくなっているので、それなりにサイズも大きいと思います。
ちなみに、「ポータブル電源 400」のサイズが、230✕133.2✕167.3(mm)となっていて、ティッシュ箱と比べた写真が次のようになっています。
これをみたら、「ポータブル電源 700」の方がサイズ的にふたまわりぐらい大きい感じがしますね。
「ポータブル電源 400」はリュックなどに入れても持ち運べそうなサイズでしたが、こちらはリュックなどに入れるには少し厳しいかなっていう感じがしました。
※サイクル数に関して
サイクル数500回という表示は、約500回までは性能を維持したまま使用することが可能で、それ以降は使用可能な容量が減っていく目安になります。
そんな感じで、ポータブル電源を選ぶ際に気にした点を書いていきましたが、ここからは、「ポータブル電源 700」ならではの強みなどを書いていこうと思います!
「ポータブル電源 700」のここがいい!
「ポータブル電源 700」の最大の強みは、その容量の大きさにあるのではないでしょうか?
700Wh台のポータブル電源は他社製品でもそれほど多くないので、この容量(704.6Wh/192000mAh)であることは大きな強みだと思います。
ポータブル電源は、ほとんどの製品に持ち手がついていますが、容量が大きい代わりにその分本体の重さもかさんでしまいます。
なので、持ち運びに苦労したりしてしまうことが大半です。
「ポータブル電源 700」は、その大きさや容量の割りには持ち運びやすく、持ち手もたためますので、非常に勝手が良いなと思います。
USBから携帯等を充電するだけなら、3日4日充電しなくても全然容量は持ちます。
- 他には出力するポートを選べることがあげられます。
「ポータブル電源 700」には、DISPLAY・DC・USB・ACの4種類のボタンがあります!
使いたい用途に合わせて、出力するポートを選べる仕様になっています!
tただし、ボタンを押してしまうと、ランプがついている限り出力し続けるので、その点は注意が必要です。
- そして、次にいい点は、ポータブル電源本体ではなく、Jackeryのサポート体制(保証期間)が長いということです!
多くのポータブル電源は1年~1年半ぐらいの保証になっていますが、Jackeryの場合は2年保証(24ヶ月)となっているのでその点は私たちのようなユーザーにとっては非常にありがたい点だと思います!
保証期間が長く設定されているのは、Jackery の製品に対する自信の表れかもしれないですね!
- 改善点はあるの?
「ポータブル電源 400」の記事には、充電器の熱さの問題と、出力ポートの少なさ、液晶の小ささがあると書いています。
充電器の熱さの問題に関して言えば、未だにこの問題は解決されていません。
この問題に関して言えば、「ポータブル電源 700」に限った問題ではなく、ポータブル電源には一般的にある問題なので、早く解決されると良いなと思います。
他の、出力ポートの少なさや液晶の小ささに関しては、ある程度改善されてはいるかなと思います。
出力ポートの数に関しては、「ポータブル電源 400」よりは数が増えてはいますがせっかく700Whという大きな容量を持っているので、欲をいうとAC出力とUSB出力のそれぞれの数をひとつずつ増やすことが出来れば、一度に使う事の出来る電子機器の数も増えるので利便性は増すかなと思います。
液晶の小ささに関しては、製品自体が大きくなっているのである程度みやすさは改善されているので、「ポータブル電源 400」のように顔を近づけないと見にくいなんていうような事は感じませんでした。液晶自体は、表示などが結構鮮明なのでみやすいと思いました。
性能などの面では、大きな改善が必要だなと思うような箇所はほとんどありませんでした!
全体として欠点の少ない商品だと個人的には感じています!
2タイプのソーラーパネル
Jackeryからは2タイプの別売りソーラーパネルが発売されています!
ポータブル電源を販売している各社からは必ずといっていいほど発売されているソーラーパネルなのですが、Jackeryは出力別に2タイプあるそうです!
それが、「SolarSaga 100」と「SolarSaga 60」になります!
ソーラーパネルは、ポータブル電源の充電が確保しにくいキャンプ場などでも充電することができますし、災害時にも使えます。
また、普段でも晴れの日などにしようすれば、節電にも役だちますね!
キックスタンドも標準装備されており、取り付けたりする作業も省かれそうです!
ソーラーパネルはパネル部分は防水使用になっているそうですが、コネクタの部分は防水使用が採用されていないようなので、極力水にぬらさないように気を付けましょう!
今回ソーラーパネルそのものを用意することは出来ませんでしたが、紹介だけでもさせていただきます!
2つのソーラーパネルのスペックは以下のようになっています。
・SolarSaga 100
品番 | Jackery SolarSaga 100 |
最大出力 | 100W |
DC出力 | 18V-5.5A |
USBー(A出力/C出力) | 5V-2.4A/5V-3A |
発電効率 | 23% |
重さ(本体/付属品) | 約4.4kg |
収納時サイズ(mm) | 621✕554✕45 |
展開時サイズ(mm) | 1242✕554✕5 |
・SolarSaga 60
品番 | Jackery SolarSaga 60PRO |
最大出力 | 60W |
DC出力 | 18V-3.3A |
USB-(A出力/C出力) | 5V-2.4A/5V-3A |
発電効率 | 23% |
重さ | 約2.3kg |
収納時サイズ(mm) | 290✕405✕15 |
展開時サイズ(mm) | 865✕405✕5 |
※USB-(A出力/C出力)について
A出力に関しては、普段スマートフォンの充電で使用されているような差込口になりますが、C出力は差込口そのものがUSBのタイプCになっていますので、気を付けてください!
Jackeryから発売されているソーラーパネルはどちらも折りたたむことが出来るようなので、持ち運びや収納スペースに困ることはなさそうですね!
あと気になるのは、充電時間の長さですよね。
ソーラーパネルは天気や季節によっても差が出てしまうので、一概には言えませんが、参考値としてお考えいただけると幸いです!
加えて、SolarSaga 60は「ポータブル電源 240」に対応したものになっているので、「ポータブル電源 400」または「ポータブル電源 700」の購入を検討されている方は、SolarSaga 100のほうを買ったほうがいいですよ!
充電所要時間
SolarSaga 100 | ポータブル電源 700:約14時間 ポータブル電源 400:約7.5時間 |
SolarSaga 60 | ポータブル電源 240:約8時間 |
キャンプすることが多い夏に、これだけの速さで充電が完了すれば特にダメなことはないと思います!
ポータブル電源 700の場合は、容量すべてを使い切るのにもかなり時間がかかると思いますので、14時間はしょうがない長さだと思います!
ポータブル電源に関する注意点
キャンプ用・防災用と購入する理由は皆さん様々だとは思いますが、ポータブル電源を毎日のように使用する人は少ないと思います。
キャンプもワンシーズンに一回とかの方も多く、前回の使用から3ヶ月以上使わないことはめずらしくありません。
しかしながら、せっかく購入したのですから、使いたいときにちゃんと使えるように、皆さんに以下の点はまもっていただきたいと思います。
3ヶ月から6ヶ月を目安に1回以上通電させること。
これは非常に重要です。
6ヶ月以上通電させないと、バッテリーが劣化してしまい、いざというときに使用できなくなってしまう可能性が高いです。
宝の持ち腐れになってしまうことのないように、この点だけはしっかりまもってください!
ではではここからは実際に使ってみたいと思います!
「ポータブル電源 700」家にあるいろいろな家電で実際に使ってみた!
接続にはWチェッカーを使って、どれぐらいの電気を消費しているのか見ながらやっていきたいと思います!
まずは、3台同時接続を試してみます!
3台同時接続します!
AC出力には、扇風機、電気スタンド。USB出力にはタブレットとスマートフォンを差し込みました。
※極力、使用するPCなどは、残充電が少ない状態から始めていますが、バッテリーを内蔵している製品は満充電になると消費電力が変化してしまうので、正確な値がわかりにくいことをお許しください。
Wチェッカーではかった、電池残量が半分ほどの時のそれぞれの消費電力は以下のようになります。
使用に関しては全く問題ありません。
出力の合計は、62~74Wほどを行き来していました。
67W程を表示していることが多かったので、今回は67Wとして計算していきたいと思います。
残り97%からスタートです。
2時間ほど使用してみました。
2時間後の電池残量は76%でした。
電池残量が21%減少したので、100%消費するには、9.4時間(約9時間半)かかることになります。
なので、取り出せる電力は次のように計算できます。
67(W)✕9.4(時間)=629.8Wh
ポータブル電源の容量704.6Whに対して、629.8Wh取り出せるとしたら、変換効率は次のようになります。
629.8÷704.6=0.893...≒0.89(約89%)
なので、変換効率は約89%と考えることが出来ます!
次は扇風機!
夏場に大活躍する扇風機を試してみました!
一般的な扇風機を単体で使用していきます!
夏のキャンプでは熱中症対策としても、涼むためにも必需品の扇風機を試していきたいと思います!
もし夏場に停電が起きてしまい、エアコンが使えないとなったら、最後に頼るのは扇風機ですよね。
熱中症対策のためにも扇風機は大切ですが、ポータブル電源でどれぐらい使えるのか。
家庭用の扇風機が問題なく使えれば、キャンプ用では間違いなく使えると思うので、参考にしていただきたいと思います。
今回使用する扇風機の消費電力は以下のようになってます!
風力 | 消費電力 |
微風 | 20~21W |
弱 | 28~29W |
中 | 39W |
強 | 47~48W |
「中」で2時間使用してみました。
残り100%からの計測です。
計測結果は、100%→84%の16%減でした。
これだと、一時間におよそ8%消費する計算になります。
100%消費するには約12時間半ほどだと思われまので、取り出せる電力は次のようになります。
39(W)✕12.5(時間)=487.5(Wh)
704.6Whのうち487.5Wh取り出すことが出来るので、変換効率は以下のように計算できます。
487.5÷704.6=0.691≒(69%)
結果として、「変換効率=69%」に近い数値であるということがわかりました。
ちょっと少ないですね。
ただ、少し気になったことがあります。
使用するにあたって、「中」での使用の際、「ポータブル電源 700」のディスプレイに表示された数値は「52W」でした。
気になったので、Wチェッカーを経由してはかると、Wチェッカーの表示は37~39Wでした。
なにか他のところから勝手に出力しているのでしょうか。
もし、52Wが正確なのであれば、細かい計算過程は省きますが、変換効率は約92%と出ました。
変換効率が約92%と約69%では23%もの違いがありますし、これに関しては疑問を持ってしまいました。
公式(Jackery社)からは約85%の変換効率だと伝えられているので、計算のどちらもずれている感じはしますが、85%以上の実力はあると考えてもいいんではないでしょうか?
他の結果と比較しながら見ていきたいと思います。
車中泊や冬キャンプの必需品、電気毛布!!
今回は、電気しき毛布を使っていきます!
まずは、電気毛布の消費電力を見ていきたいと思います!
今回使用する電気毛布には、弱・中・強ありますが、伝熱する瞬間の消費電力は一律57~58W程度です。
ただ、伝熱するタイミングが強さによって変わるので、平均消費電力が変わってきます。
説明書に記載してある平均消費電力は以下のようになっていました。
強さ | 標準消費電力量(1時間あたり) |
弱(約20℃) | 約3wh |
中(約36℃) | 約18wh |
強(約52℃) | 約31wh |
強さは「強」で残り78%からどれぐらい使えるか見ていきます!
上でも少し書いたように、電気毛布は消費電力が一律ではないので、少し正確な値とは離れてしまうかもしれません。
その点を理解したうえで数値を参考にしていただけると幸いです。
電池残量78%から4時間ほど使用してみました!
4時間後、電池残量は47%でした!
4時間で31%の減少でしたので、100%使用した場合約3倍の12時間が使用可能だという計算になります。
なので、取り出せる電力は次のようになります。
31(W)✕12(時間)=372Wh
704.6Whのうち372Wh取り出せるとしたら、変換効率は次のようになります。
372÷704.6=0.527≒0.53(約53%)
結果として変換効率は約53%と出ましたが、これはあんまり信じなくても良いかもしれません。
次は電気ポットで1Lの水を湧かしていきます!
水道水(常温)を1L使用しました!
(ちなみに、カップ麺はメーカーや大盛りによっても全然違いますが、普通のサイズで約300~400ml、大盛りで約450~550mlを必要とするのが多いので、1L沸かすことが出来れば、だいたい2~3個のカップ麺のお湯の量だと思っていただけると良いと思います。)
通電させて約14分ほどで電気ポットの保温ボタンに切り替わりました。使用の際に電源が停止したりすることもありませんでした。
1回の沸騰で電池残量は100%から84%まで減りました。
16%使用しましたので、100%消費するには6.25倍して87.5分使用できます。
1Lの常温の水を約5回程度沸騰させることが出来そうです。
約90分として計算すると、出力は430Wとかいてありましたので、そちらで計算すると、
430✕1.5=645Wh
704.6Whのうち645Wh取り出すことが出来るので、
645÷704.6=0.915...≒0.92(約92%)
ですが、液晶に表示されていたのは写真でもわかると思いますが、415Wぐらいで430Wより少し少なめでしたので、そちらでも計算してみます。
415✕1.5=622.5Wh
704.6Whのうち622.5Wh取り出すことが出来るので、
622.5÷704.6=0.883...≒0.88(約88%)
なので、変換効率は約88%と考えられます。
結果まとめ
いろんなものを「ポータブル電源 700」で使ってみましたので、それが実際どれぐらい使えるのか、推測で何時間ぐらい連続で使用できそうかをまとめて表にしてみますので、是非参考にしてください。
数値はおおよその値を使用していますので、ひとつの参考程度に見ていただけると嬉しいです。
結果まとめ表
出力 | 連続使用可能時間 | |
同時接続(計5台) | 67W | 約9時間30分 |
扇風機 | 52W | 約12時間30分 |
電気毛布 | 計測不能(※) | 約12時間 |
電気ポット | 415W | 約1時間半 |
(※)…電気毛布の出力に関しては非常に波があります。一応電気毛布の説明書に平均消費電力が書いてありましたが、使用してみた感じ的にはそれより遙かに大きい気がしています。
なので、一定時間使って電池の何%を使用したかもとに、何時間連続で使用できそうかを出していますので、その値を参考にしていただけるとありがたいです。
そして、試しから得られた、変換効率の推定値は80%後半だと考えられます。
ポータブル電源 700の充電時間について
残り49%から100%になるまで、何時間かかるかを計測しました。
充電中は液晶に電池残量と入力W数が表示され続けるので、わかりやすいです。
充電中はこんな感じ。
充電には6時間程度かかりました。
100%充電するにはおそらく、倍は時間がかかると思いますので、12時間程度でしょう。
説明書には約9時間という風に書いてありましたが、3時間もオーバーするのは少しいただけません。
ただ、容量が大きいだけに、短い時間で満充電になるのは難しいのでしょうがないかなと思います!
加えて、電池残量が90%台になり、100%に近づくにつれ、入力W数は小さくないり、徐々に充電速度は低下していくので、そこに時間がかかってしまっているのも事実です。
また、充電中には差込口の上のランプが下の写真のように青く光ってくれるのでわかりやすいです!
ただ、100%になったとしても、青いランプはついたままですので、お気を付けください!
パススルー充電(本体を充電しながら使用すること)にも対応しているようですが、パススルー充電はバッテリーの劣化を速めてしまう原因になりますので、あんまりオススメできません。
もし、バッテリーを長持ちさせたいようでしたら、パススルー充電はしない方が良いでしょう。
最後に
今回は「Jackery ポータブル電源 700」を前に紹介させていただいた「ポータブル電源 400」との違いにも少し触れながら紹介させていただきました。
いかがだったでしょうか。
ポータブル電源としては、不足なく、どんな人にとっても使いやすいポータブル電源だなと思います。
容量も大きく、キャンプ用、非常用としてとても使い勝手がいいのではないでしょうか。
今回、正確な変換効率は試しではわかりませんでしたが、結果のまとめのところでも書いているように約80%後半なのではないかなという結果になりました。Jackeryの問い合わせフォームで問い合わせてみたところ、変換効率は85%という返答がありましたので、だいたい同じぐらいではないでしょうか?参考にしていただけると幸いです。
この製品は突出した良さがあるわけではありませんが、大きな欠点があるわけでもない製品です。そのため、ポータブル電源を買う際にどれがいいかわからないと言う方にとっても、これを買えば大丈夫といえる商品だと思います。また、気になる値段ですが、Amazonベースで書かせていただきますと、
「ポータブル電源 700」:79,800円となっています。
「ポータブル電源 400」がだいたい4万円台なので、それと比べると少し高く感じてしまうかも知れませんね。
ここは購入される方の懐事情と相談していただきたいところですが、なにかと容量などを気にされるのであれば、やはり「ポータブル電源 700」の方を購入されることをお勧めします。
容量大きいといろんなことに使えますので、安心できると思います。
是非、参考にしていただけると幸いです。
ここまでご覧いただきありがとうございました。